新天街のアーケードを出た先の大通りを、海へ向けて下る。ソテツの木が南国風に並び、海が近いので沿道には魚を干したりと、漁港的風景も見られる。工業と街のイメージが強い宇部だが、市街には3つの漁協があり、目の前の瀬戸内海を漁場にした漁業が盛んだ。底引き網をメインに建網、流網、定置網、さらにタコやカニカゴなど、瀬戸内海で行われる漁法は概ね操業しているのが凄い。

突き当たりの宇部魚市場は、萩や長門や下関といった県内産をはじめ、水産物や加工品全般を取り扱う拠点。中の見学はできないが最新式のIT設備を導入しているのが興味深い。付近には鮮魚輸送のトラックも並び、市場らしい風景が続く。さらに先へ行ったところには、漁船の船溜りが。底引網船や建網船が並ぶ奥には、宇部興産の事業所や国際埠頭宇部港コンテナターミナルが重厚長大なたたずまいを見せ、工業の街らしい漁港風景が展開している。

海沿いに戻り、工場さんぽも楽しんでみましょう。