
通りの名は、新川大橋を渡ると常盤通りに。新川大橋を渡ったところ、宇部市役所の向かいには、昭和14年築の宇部銀行の建物で村野藤吾設計の、ヒストリア宇部の洋館が見られる。常盤通りから一筋南に続くアーケードの商店街は、ハミングロード新天町。昭和63年にアーケードとカラー舗道が整備された商店街で、市街中心部にあるため地元の買い物客の利用が多いという。
シャッターを下ろした店が多い中、普段使いの飲食店が点在。定食、宇部丸うどんの店に宇部ラーメンの幟も。精肉店の看板の店は、なんとアジア雑貨。空き店舗を利用しての展開だが、看板とのギャップにちょっと驚く。
途中の路地に入ると東寺真言宗の寺院・法興寺の、白壁に赤い柱の社殿がインパクトがある。弘法大師像のたもとには、水かけ地蔵と、迦楼羅焔を背負った不動明王が並んでいる。付近の沿道には、レトロな屋号看板やシャッターアートが見事。
商店街のほぼ中ほどに社を構える中津瀬神社は、海を司る綿津見神などを主祭神とする神社。狛犬をよく見ると、なんとライオンになっている。境内社の正一位福稲荷神社の参道には、鳥居のトンネルが続く。境内に碑がある赤間石は市特産の赤間硯の材料で、墨が細かく磨り上がることで定評がある。ほかにも宇部の地産野菜がずらり並ぶ青果店、演歌歌手のポスターが圧巻な昭和テイストなレコード店など、地域密着型のローカルアーケードである。
方向をやや変えて、海の方へと向かいましょう。