
智頭街道・わらべ館そばにある大衆食堂で、創業大正期の老舗。地元感あふれる店で日替わりメニューも定番揃いしている。昼時に行くと店内は普段使い感あふれ、地元のおじさんばかり。地元の方々はオムライス、カツの定食を頼んでいるようだ。
普通の品書きの中で一つだけ、「山陰ちゃんぽん」なるメニューが気になる。山陰では五目あんかけラーメンを「ちゃんぽん」と呼ぶそうで、冬場は暖をとる麺料理とか。野菜たっぷり豚肉ほどほど、醤油ベースで出汁が効いた餡がたっぷり。麺は中細のちぢれ中華麺で、ちゃんぽんというより中華そば、焼きそばのようでもある。あんが濃く麺との絡み抜群で、熱々でなかなか冷めなそうだ。
場所柄と店のテイストから、観光客はまず来なさげな大衆食堂。鳥取のちょっとした掘り出し店である。