水戸と同じく何度も歩いた、「縁起のいい町高崎」。城下町の区割りや通りが名残を見せ商業地になった街並みを、おさらいしながら歩いてみましょう。

改札口を出てすぐ左、駅弁屋上州は、群馬の人気駅弁を集める売り場。たかべんのだるま弁当にとりめし、おぎのやの峠の釜飯も扱っている。西口の紅白だるまの石像は、東京駅の「銀の鈴」や、日本橋三越店のエンブレムなどを手がけた東京芸術大学学長で日本が誇る金工作家・宮田亮平作。狛犬のように通行者に目線を送っている。

ペデストリアンデッキをエスカレーターで降り、市役所方向へ市街を散策に出発。高崎駅前から西方面へは、音楽ホールの高崎シンフォニーホールがあることから「シンフォニーロード」と名付けられている。舗道が整備され、並木もあるなど歩きやすい道。柵のデザインはト音記号なのが愛らしい。一本裏道は飲食店街で、カフェやバル、エスニックなど洒落た雰囲気の構えも点在する

西一条通りは別名・レンガ通り。名前どおりレンガ舗装され、高崎のファッションストリートと称されているが、渋めの店が多い印象。アナログ対応可能な職人的時計専門店、細い路地に間口の狭い飲み屋街、昔ながらの町家を改装した飲食店も点在して、まとまりのなさが個性的な景観を作り出している。

城の方向へ、さらに通りを歩いてみましょう。