
納豆記念碑は水戸駅南口に2008年7月10日の納豆の日に建てられた、納豆の銅像。藁の高さ2メートル、金の粒は100粒あまりついているとか。見送られて向かった千波湖は、偕楽園の下に広がる淡水湖 。1周約3キロ、平均の深さは1メートルほど。桜川の一部でかつてはもっと大きく、水戸城の天然の南の堀の役目ほか農業用水源、偕楽園の借景とされてきた。浄化プロジェクトが奏功し、水辺は大分きれいになっていて、富栄養で夏はアオコが増え、緑がかった水の色をしている。
千波湖は白鳥の湖としても知られる。コブ白鳥は彦根から、黒鳥は宇部からひとつがい離されたのが繁殖して、今では湖岸を歩けばそこここに。人慣れしているのか近寄っても悠然と羽繕いしており、湖岸に立つと寄ってくる。噴水は西側に大噴水が1基、南側と東側に小噴水が1基ずつあり、水を攪拌させ水質の向上の役割も。日没後はライトアップもされるそう。
島は白鳥の生息用に置かれた人工の浮島で、波や風で流されて移動している。ジョギングコースは1周3000mで、100m毎の距離表示、500m毎の看板表示がされ、公認レースも開催される。湖畔には、北関東の様々な地形を作った伝説の巨人ダイダラボウの碑も。千波湖はその足跡なのだとか。水辺の生物のためにビオトープも整備され、水生植物を植えて生物多様性の場になっている。ヨシの葉が藪になっていて、その役目がわかる。
静態保存のSL・D51515は,昭和23年7月に水戸機関区の所属となり常磐線の貨物列車として活躍したもので、昭和46年8月18日から現在の場所に展示される。千波湖畔沿いを走るかのようで、運転台に乗れ石炭釜の窓や運転席の窓から千波湖も。走らせている気分に浸れる。
千波湖の西岸までいくと施設や見どころが集まる中心で、あたり一帯は黄門像広場と呼ばれている。湖を眺められるガラス張りのカフェ「好文cafe」は、テラス席、屋上には天然芝の展望スペースも。銅像は2代水戸藩主の徳川光圀で、湖越しに水戸市街を見守っている。奥には水戸藩第9代藩主徳川斉昭公とその七男の七郎麻呂(後の第15代将軍徳川慶喜公)の像も。木造の親水デッキも設けられ、水辺に出ることもできる。
再び線路を渡り、偕楽園と水戸光圀ゆかりの神社で締めましょう。