水戸駅側へとやや戻ると、東照宮の赤い大鳥居が左に見える。赤いポストにも誘われ参道へ入り、宮下商店街のアーケード手前の石段を登り、境内へ。水戸東照宮は水戸藩初代藩主徳川頼房公が、徳川家康を祀り創建した神社である。頼房公も祀られ、地元では「権現さん」と親しまれ家内安全、縁結びにご利益ありという。

社殿の天井画には紅白梅にメジロが描かれ、唐門の欄間、屋根に葵の紋、拝殿の賽銭箱にも。拝殿や唐門の扉、頼房公が奉納した銅灯籠にも配され、徳川の社なのがわかる。境内には徳川斉昭公の考案による、安神車(戦車)や幕末のペリー来航を機に台場の海防に使われた「カノン砲(復元)」などの見どころもある。

直下にのびる宮下銀座商店街は「権現さん」の門前の、100メートルほどのアーケード。かつては水戸屈指の繁華街で、今もディープで昭和なレトロな飲食店街が多く、夜が楽しみな街だ。

水戸城側はこれで終了、千波湖方面へ向かいましょう。