
上杉神社は藩祖である上杉謙信を祭神とする神社。もとは春日山城の中に祭られていたのを、慶長17(1612)年に上杉景勝が移封になった際に移してここに祭った。明治9年に旧米沢城本丸の奥御殿あとに社殿を造営して、遺骸は御廟所に移している。
鯉が泳ぐ堀を舞鶴橋で渡り、「毘」と「龍」のふたつの旗に迎えられる。神社周辺の堀は、かつては数重にあったらしいが、もともとそれほどの幅も深さもなく防衛用というほどではなかった。堀には鷹山のゆかりらしく、多くの錦鯉が見られる。堀の桜並木は明治以降に植えたもの。神社の入口まわりは、銅像や碑がズラリ。上杉謙信の坐像、景勝と直江兼続が並んだ「天地人」ほか、ゆるキャラ「かねたん」像もちゃっかりと。
そしてここにも鷹山像があり、「成せばなる」の言の碑を傍に市街に向けて立ち上がり、片手に本、片手で扇子を持って上の方向を指している。先の像と競って作られたとの話もあり、向いている方向が真逆なのも面白い。ほか伊達政宗の生誕地、謙信公の祠堂跡など、神社に入る前に結構時間を費やす。景勝・兼続・政宗の米沢城ゆかり三武将をまとめた説明板が、最初に読むと分かりやすい。
本殿に参拝してから、南側に抜けましょう。