日本最古の禅寺・聖福寺の先、ビルの間に紅白の塔がちらり覗くのが見える。空海が創建した「東長寺」で、大博通り側の正面に回り込み境内に入ると、巨大な本堂と朱色の五重塔がそびえる。ともに近年に建てられた新しい伽藍な中、中ほどにある六角堂は1842年築と歴史を伝える、位牌などを収める回転式の仏龕(ぶつがん)が置かれているため、六角形をしているのだそうだ。

本尊である木造千手観音像をはじめ、仏像が多いのがこの寺の特徴。山門には黄金に輝く増長天・多聞天が構え、祠には九州二十四番霊場の地蔵尊、土塀沿いには四国八十八ヶ所霊場各寺の本尊の石仏も並ぶのが、真言宗の九州総本山らしい。さっと往復して参拝したら、八十八ヶ所結願となったかな。

そしてこの寺の一番の見どころは…。続きます。