
水道山展望台から遊歩道を降りると、山麓の寺町に出た。大門町には真宗大谷派東別院浄土寺が、背後に伊奈波山を控えた大屋根の本堂を構えて目を引く。門前には芭蕉像と彩色の地蔵菩薩がある慈恩寺、天然記念物の大イチョウの圓龍寺と、ひとつひとつ見どころある小寺を覗いていくのも楽しそうだ。
先ほどの粕森公園に向かい金屋町の路地に入ると、うだつや格子の民家がかなり残っている。うだつの三軒長屋には麺類の「魚半」という店があり、昼時で惹かれるが今日はお休み。また近くには江戸の徳川幕府に長良川の鮎寿司を献上するために設けられた「御鮨街道」という道もが通っている。歩道に案内が示されており、所以を知らなければ沿道に寿司屋を探してしまいそうだ。
粕森公園付近に戻ったら、一転して商店街の散策にいきましょう。