セミナリヨから田んぼと水路沿いの道を安土山へ向けて歩くと、数分で山裾を巻く道へとたどり着いた。百々橋のところで城址名の石碑とここからの登城口を見てから、山裾を歩いて正面玄関の大手口へと向かう。沿道には城の南外周に作られた道と石垣が残っており、解説板もあるのでこれだけ見ても安土城の遺構散策が楽しめる。

説明によると、南山裾帯郭の虎口は、内堀と城廓との間の通路だったそう。石段で一段昇ったところに設けられており、幅4.5mと広い。登って上に立つと平らな道が大手口方向に延びており、一段高いため城下の田園が広がっているのを見下ろせる。大手口近くにも西側の石塁と枡形、平入りの虎口が、かなり組織的に残っている。

大手口から奥の斜面には石垣がびっしりと張り付き、中央には石段が延びているのも目に入る。これが安土城のメインストリート・大手道だ。さっそく入ってみましょう。