
ドトールとかスタバとかが出てくる前は、コーヒーチェーンといえばこちらが定番。山小屋のような純喫茶風の店構えに「COLORADO」のロゴ、店内はウッディなテーブルセットに茶色い粒砂糖の壺に金属製の灰皿、ラックには週刊誌とスポーツ新聞、スピーカーからFMが流れWi-Fiも薄型テレビも無し。今はすっかり淘汰され…って、大津の駅前通りにまんまのフォーマットのがあるではないか。
テーブルでは近所の会社員や公務員が新聞に目を通し、カウンターは地元の高齢者の社交場になっているなど、そこそこお客さんがいてこうして生き残っているんだなと実感する。バターたっぷりの分厚いトーストがついたモーニングをいただき、ガラス張り過ぎる日差しが眩しい席から通りを眺めつつ、ぼんやりとコーヒーを一杯。アウェー感が妙な旅気分を誘い、落ち着くこと。