
熊四郎山見晴台への道は、壁面をそのまま石段で登っているような急さ。見晴台の手前は左右に遮るものがない吹きさらしの箇所があり、強風で煽られたら谷底に落ちそうな怖さがある。ところどころに雪も残り、一歩一歩着実に、慎重に進んでいく。
熊四郎山見晴台は大岩のたもとの小さなスペースで、遊歩道はここで行き止まりになっている。ちょっと怖々見下ろすと、万座川沿いに歩いてきた道が全部一望できた。標高はおよそ1840m、日進舘もずいぶん下の方に見え、かなり高所にきたことが実感できる。湯上りさんぽにしては、ここまで来るのはさすがにハードだが、万座温泉に泊まったらぜひ見てみたい眺めである。
急な登りは帰りの方がおっこちそうで怖く、ぎりぎりに行くまで下り道が見えてこない急なところも。そろりそろり下ったら万座川の対岸へも足をのばしておきましょう。