食と命の狭間を撮った写真展の後で、もつ焼き屋へ向かう流れ、なかなか度胸がいる。低温調理でほんのり紅がかったタン刺し、マルチョウシマチョウハラミなど部位のフォルムがそのままのモツ焼き。リアルに「狭間」を思い出すものの、この旨さには抗えない。

モツ鍋は明太子盛りで、これも数千万もの命の源、などと思い出したりして。締めに投入したちゃんぽん麺に一粒たりとも残さず絡めとる姿勢、命への畏敬というよりは旨さへの貪欲さか?