
最後に訪れたのは飯能駅から車で5分ほどの「メッツァ」。フィンランド語で森を意味し、北欧のライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」と、ムーミンの世界観を体験できる「ムーミンバレーパーク」からなる、アーバンリゾート施設である。
駐車場から森の中の小道を抜けると、まずはメッツァビレッジの建物群が見えてくる。宮沢湖の湖畔の園地に北欧風のウッディな建物が点在、周囲の紅葉した広葉樹やこの日の冷涼な気候もあり、当地らしい雰囲気が作られている。埼玉のご当地産品と北欧雑貨を扱う「マーケットホール」と食事処の「ヴァイキングホール」のメイン施設が目を引くが、湖畔に点在する小さな店舗が気になる。
青い板壁の長屋風建物「P apartment」には、ロイヤルコペンハーゲンなどの陶器を使ったカフェ「nordics」、工房棟の「Craft bibliotek」には湖畔を見渡すスターバックスが。ほかにも工芸品や日用小物、ビュッフェなどの店舗が並び、巡り歩けば北欧の田舎町を散歩している気分に浸れそうだ。湖畔には広々した園地と湖に向かった木造のデッキチェアが置かれ、テイクアウトしてのんびりするのも良さそうである。
宮沢湖へ漕ぎ出すカヌーや森を使った北欧風アスレチック「ファンモック」などの有料アクティビティもあるが、このゾーンの魅力は何と言っても無料なこと。手軽に北欧の自然とゆるりとした時間の流れに浸るには、もってこいのエリアである。
湖畔を歩き、有料ゾーンの「ムーミンバレーパーク」にも足を向けてみましょう。