
河崎の街並みをやや駅の方へ向かうと、昔ながらの普通の商店が点在するローカルな雰囲気に変わる。野菜の箱を仕入れ中の八百屋、古道具を並べる瀬戸物屋に混じり、マクロビ、アロマハーブの洒落た店舗が、木看板に蔵造りの商家で溶け込んでいる。トロッコレールのある和具屋は町角博物館にもなっており、間口が狭く長い商家の裏に重厚な蔵や屋敷が連なっている。川側の建物は川へ向かい路地が伸びるなど、裏側や脇道も見どころがある。
中橋〜南新橋にかけては、黄土色の木蔵が明るい川守屋敷の堤家、雑貨問屋の村田家などの邸宅があるが、ごく普通の街で静か。鍵辻に「さんぐう道」の道標が立ち交通の要衝ながら、衣料品店、居酒屋、美容室など、地元向けながら重厚な店舗が集まっている。蔵カフェ「河崎蔵」、廻漕問屋の建物を使った古本屋ぽらんなど、さんぽで気になる店も見られ、駅へ戻る前の寄り道にオススメだ。
ではお伊勢様にそろそろ向かうことに、途中の氏神様もチェックしていきましょう。