昼前に何とか雨が上がったので、クルマで温泉街周辺を案内いただいた。まずは温泉入り口にある、湯畑へ。いわゆる泉源のことで、ここはプリンスホテルが使用している。万座温泉の泉源は3箇所あるが、ラジウムや鉄など含有物に微妙に差がある程度で、泉質や効能に大きな差はないという。

荒寥とした山肌は含有量の多い硫黄で白くただれ、中央を流れる万座川も白濁している。斜面の木々も硫化水素で根だけ残して枯れており、硫気の強さが昨夜入った湯のあたりを思い出させる。奥寄りに湯気がもうもうと立ち込めているのを遠望、かつては「空吹」と呼ばれた噴気の見どころだったとか。視覚からして、温泉の効能が伺える眺めである。

晴れてきたので万座ハイウェイをやや戻り、昨日大雨の中で寄った牧場を再訪してみましょう。