
横浜での仕事はあらかた完了。山下町界隈をぶらり歩いていたら、いつもフラれる「ホフブロウ」が開いてるではないか。
場所柄、カジュアルな外国船員バーとして賑わった店で、年季ある木製のカウンター、西洋の大衆食堂的な簡素なテーブル席は、港の店らしい歴史が偲ばれる。激寒だったので座る早々ハーパーお湯割りに、人気サイドディッシュのジャーマンポテトサラダを合わせた。
労働者向けの店らしく「味が濃い」「しょっぱい」との評があり、ポテサラも確かにビッと舌にくる。が、そのとんがった酸味は舌の記憶にある。ソーセージの付け合わせによくある、酢タマネギが刻んで入っているためで、さすがジャーマンなテイストか。これならかえって、ホクホクたっぷりのポテトをやっつけるのに、さっぱりとありがたい。
食事はチキンライスをオーダーしたら、トロトロ玉子にドミグラスソースがかかった、オムハヤシ風。下のライスには、大振りジューシーな鶏肉がゴロゴロ。酸味が抑えられたケチャップライスは、ちゃんとチキンスープで炊いたあっさりダシ味がいい。ポテトとともに、さすがに完食ならなかったが、お酒のアテにはいい感じの味付けかと。
カウンター越しのバーテン風な店の人はボソッと話す感じだが、愛想なしでなくシャイな様子は悪くない。声の通りが悪い自分と、伝わりづらくイマイチ噛み合わない会話を挟んでの、休みの午後酒はそろそろLOに。