
1日でハマの名所を全部巡るひとり駅伝、見どころ多彩だったので6度に分けてご紹介。1区は桜木町駅からみなとみらいを経て、紅葉坂経由掃部山公園までの2.1キロである。
スタートの桜木町駅・鉄道発祥の地碑は、改札からやや離れた関内寄りにある。碑には明治5年の開業時の時刻が記されていて、1日2往復で所要35分。思っていたより早いが、運賃は下等でも米10キロ分だったとか。碑を後に日本丸の撮影スポットに寄って、ドッグヤードガーデンの底へ。石造りのドッグは伊豆や真鶴から切り出した石を、長短面を交互に積むことで、あの造形美が形成されている。プロジェクションマッピングが、なかなか人気のようだ。
ここからJRをくぐり紅葉坂を駆け上がり、伊勢山皇大神宮へ。社殿は本家を彷彿させる荘厳さで、みなとみらいを見下ろせるのがハマのお伊勢様ならでは。創建150年に向け、これから本殿の建て替えに入るそうで、本家の式年遷宮を思わせる大事業である。
裏参道から能楽堂を経て、高台の掃部山公園へ到着。園内の中程の像の井伊直弼は、安政の大獄や桜田門外の変のイメージで水戸VS彦根の印象が強いが、日米修好通商条約の調印を行うなど、横浜の開港にはゆかりが深い。像はランドマークタワーを見上げているようで、今日の横浜をどのように見ているのだろう。