この週末の横浜・杉田界隈での、杉田梅探訪の番外編。新杉田駅前の総合ビルには、「杉田劇場」という区民文化センターが入っている。名の由来は昭和20年代に賑わった当地の大衆劇場で、まだ8歳の美空ひばりがデビュー(といっても芝居の幕間に歌わせてもらったぐらい)した場所でもある。

現・杉田劇場のある新杉田駅前は当時はまだ海で、やや南に歩いたら当時の劇場跡に立つ案内板を見つけた。JR根岸線の高架下の殺風景なところだが、当時は目の前の国道16号線に市電が走り、すぐ裏手は浜という恵まれた立地だったという。

昨日の杉田梅といい、ありふれたベッドタウンのようなこの町にも、華々しき頃の所以がいろいろあるものだ。地元の町さんぽもテーマを持って臨めば、奥の深い「旅」となる。