クジラは頭から尻尾までまるごと利用できる資源。可食部も様々な部位におよび、調べるほどに日本の鯨食文化の奥深さが伝わってくる。

な訳で、昨夜も大和煮缶詰を無駄なく使い切る。身を酒の肴で食べ切ったら、残るタレと細かい肉片をごはんにのせてチン。海苔をちぎってパラリとやれば、締めご飯のクジラ丼の出来上がりだ。

箸でつまめない細かい赤身がホロホロ、脂や刻みショウガのアクセントもトロピリと効いて、残り物ながら豊かな食べ応え。タレの甘ったるさもご飯に合い、ワシワシと進む。日本人に生まれてよかった、な味わいの庶民の味方、これからも普及し続けてほしいものである。