
内湾をぐるりと囲む気仙沼の街は、どこからでも海が見える。観光の見どころも港沿いに集まり、寒さの中をひとめぐりしてみることに。
魚市場そばのホテルを出ると、周辺の見渡しの良さに、改めて津波の猛威を感じる。道はところどころえぐれ足場は悪く、かさ上げ工事のダンプが行き交い埃もすごいこと。なので出航前の遠洋漁船が待機する岸壁に出たら、改修工事が終わって間もないらしく広く走りやすい。
内湾の最奥は大島行きフェリー乗り場が設けられ、ちょっとした公園になっている。森進一の「港町ブルース」の碑を経て魚浜公園でゴールにしたかったが、海上に渡した浮見海道が工事中なので断念。このあたりも津波の被害はひどく、広大な更地に解体待ちの店舗が痛々しい。
足場の関係で半分弱は歩きとなったが、おかげで町の現状がしっかり感じられた。次に来る際は、同じルートを終点まで快走できることを祈りつつ。