
痛恨の方向間違いで一部バス利用となったが、芦ノ湯から再び目指すは芦ノ湖。このあたりの国道1号線は平坦なので、精進池までまた箱根駅伝気分のジョギングで行く。歩道も広くクルマも少なく、こんな具合なら走り通してみたいものだが。
少しぐらいはリアル旧東海道を歩いてみたくなり、ここからお玉ケ池方向へ下る山道を選んだ。森の中を石段でひたすら下るが、人気はなく鬱蒼としていて、少々寂しい道だ。お玉ケ池に着くと上と下の両二子山が、青空の下にきれいにふたつの稜線を見せてくれる。
湖岸から旧国道1号線に出て、さらに分岐から九十九折で藪の中を登れば、旧東海道の石畳に出た。芦ノ湖へのファイナルアプローチはやはり石畳の旧街道、と楽しみにしていたら、これが歩きづらいこと。石の大きさや配置がバラバラで、表面が湿ったりコケでツルツルと、気をつけないと滑ったり足首をひねる。山道より歩きやすいと思ったらむしろ逆で、思わぬ最後の難関に。
石畳をずっと下り、権現坂の碑の先で芦ノ湖の湖面がチラリと見え、船の汽笛が聞こえたらひと安心。芦ノ湖湖畔に到着、3時間半で1万8000歩ほどは、まずまずの運動量だろう。湖畔の店で祝杯ならぬ祝そばで昼飯と思ったら、熱海へ下るバスの最終が14時過ぎと早く、慌ただしく湖畔を後にした。
ホントに歩いただけの箱根だったが、今まで見えてなかったものがいろいろ見えた気がする。