真夏の暑さを推し量る指標として、ビールの売り上げがよく取り沙汰される。前年比の売り上げ数やビヤガーデンのオープン時期により、夏の到来が早いとか例年より暑さが厳しいとか。そんな季節の指標となる飲食物が、折に触れて話題になるのが、四季がある日本の楽しさといえる。

季節はビールの頃から変わり、冷え込む日がちらちら出てくると、どんな「食指標」が話題になるだろう。コンビニのおでんが目立つ場所に置かれ出し、上着を羽織る日にはスーパーでシチューのルーがちょっと高かったり。今年のおでん指数や初シチューの日が話題に上り始めると、冬の到来を次第に実感されるのでは。

普段あまりラーメンを食べない方だが、暖とともにエネルギーを摂取するにはありがたい、冬の食アイテム。冷え冷えの街から熱気が充満する店内へ。カウンターに落ち着き間もなくサーブされる丼から、バッと立ち上る湯気。黙々とズソッとすすり、丼からスープをズズッとやって、天井を仰いでフーッと感嘆。今年の自身のラーメン指数、そろそろ上がる兆しが見られ始めたようだ。