かねて行きたかった、新橋は「生マッコリ屋」に初参戦。今宵は弘前にある蔵元・三浦酒造の「豊盃」の、各種飲み比べがお題だ。

豊盃は弘前にある小さな蔵元で、岩木山の軟水で契約栽培の酒米を仕込んでいる。4種飲み比べた中で、「はなおもい」は香りからして優しく甘く、味見するとフルーツ甘い。純米吟醸は火入れしてるが、ひねた癖がなくスッと入ってくる。

特筆はひやおろしの「あきあがり」。甘さがひいた分、玄妙な旨味と芳香が立ち上がり、料理と合わせても存在感がある。アテか締めの鯛そうめんが、鯛ダシの深みに細麺がからみ、尾頭付きのマダイの旨さ全てを堪能。酒と料理の相性がいいと、地酒の実力も際立ってくる。

式年遷宮の伊勢神宮ゆかりの日本酒も賞味し、2013年の秋は次第に深まる。この秋はどんなものを買い、食べる過ごし方になるのやら。