この世の果て。世界の終わり。彼岸の入口。様々な形容がどれもピッタリくる。石積みの丘を越え、硫黄の小川を渡り、白砂の湖岸を踏みしめて。ジリジリ焼かれるように照りつけられながら、一歩一歩進める自分は、未だ現世に留められた修行者か、次なる来世から声がかかりつつある伝道者か、はたまた共に追われることとなる餓鬼か亡者となるのか。

北限の霊場にて、死生感が重く問われているような思いがする。