子供たちが小さかった頃は、私が面をかぶって鬼をやってみたり豆をあてられてみたりしていたけれど、それなりに大きくなったら粛々と迎える節分。年の数だけ食べる豆もいつのまにやら子供ら分の数が増え、やたら欲しがったりしなくなったのもそのせいよりは関心度の変化によるよう。年中行事を家族で行っているとつい、昔は… となりがちだが、全員そろって迎えられるうちは有難味を感じないといけない。

 豆への関心の低下は、同時に恵方巻きへの関心の遷移にもよるよう。遅い時間に地元のスーパーに買い出しに行ったら、3割引きはありがたいが中はサラダ巻きとかツナマヨとか、何だかコンビニのお手軽手巻きの様相だ。言われてみたら恵方巻きの具って、あまり云々いわれていないのも不思議だ。

 南南東を向いて無言で頬張れば、きっと今年も元気で良い年になるはず。節分を過ぎたら、もう2013年の春の声も近い。