尾道の駅前のホテルに宿泊、古寺やロケ地巡りは明日にするとして、渡し船が発着する港から海沿いをぶらぶら歩いてやってきたのは、名物尾道ラーメンの人気店。サイトのランキングで1位とあったのと、駅に近いのと、21時前の尾道駅周辺はほぼやってる店がないことで選んだ。

 尾道ラーメンの定義は瀬戸内らしく、魚介ダシの醤油ベースのあっさり系… かと思いきや、そこに背脂が軽くのり食べ応えを出しているのも独特だ。麺はスープのからみがいい平打ち。当地出身のご主人が、地元愛からつくりあげたというこの店のは、さっぱり軽いスープに細麺が特徴で、麺の小麦や具材のネギは県内産を使っているとか。

 味の方はスープがかなり軽く、背脂が控えめなためこの時間に食べるにはありがたい。その分、細麺だとスープの絡みがもう一つで、醤油の香りがもう少しほしいところ。セットのチャーハンと餃子も塩気がもっと欲しかったのは、私がくたびれてたからか、瀬戸内の繊細な味わいがつかめなかったか。

 実は尾道ラーメン、これで累計三軒目だが、今ひとつ本質をつかみきれていない気がする。やはり老舗の朱華園に行かずしては、尾道ラーメンは語れないか?