
イヨボヤ会館にはサケの生態観察室が二つあり、一つは人工河川、そしてもう一つは、なんと種川に直接建物を設置、水中に窓を設けて見られるようになっている。この時期は種川で、リアルに遡上しているサケをガラス越しに見られるというからすごい。
そして運が良ければ、サケの産卵シーンも見られるとか。産卵の条件は川に栄養があり、湧水が湧き、底が砂利であること。種川はその条件を満たしている。サケはやや上流寄りにとどまっており、あいにく産卵は見られなかったがオスとメスが寄り添う様子は見られる。サケはなわばり意識が強く、見ているとメスをとられないよう攻撃している様子も。
ちなみにオスは川に入ると鼻が曲がり荒々しい表情になり、メスは顔が丸くなるので見分けられるという。ブナの表皮のように体の色が変わったサケたち、ここまでの遡上まずはお疲れ様、である。