
まず訪れたのは喜多方の小池牧場。会津では原乳に放射能の影響はなかったものの、震災から1週間後に福島全県が原乳の出荷停止となってしまい、24日間解除されなかった。その間、この牧場では1日当たり1トンの原乳を廃棄したという。金額にして1日当たり10万円、日数に換算すると240万円ほどの計算になる。出荷停止時には、乳牛に乳を出させないよう指導が入ったが、餌を減らしたり粗飼料のグレードを下げると、牛に負担をかけ調子を悪くさせてしまう。なのでここでは極力そうした手当はしなかったが、現在でも生産量は8割ほどにしか回復していないという。