最後に訪れたのが、八王子駅前にある「八王子夢美術館」。この日は「13才のハローワーク」の挿絵もやっているはまのゆかに酒井駒子・相野谷由起の絵本作家3人展で、常設展コーナーはわずかだったが、地元出身の木版画家、城所祥氏の作品もよかった。固い木の木口(断面)を使い、黒一色の中に緻密な線表現をする「木口木版画」という技法で、静物画のリアリティがなかなかのもの。この「魚」という作品も、市場か鮮魚店の店頭に並んでいるのがリアルに浮かんでくるよう。という訳で、結局食材つながりとなった美術鑑賞三題でした。