彼のR100RSは誠に遊びの無いストイックなものであった。後ろのオーリンズは想像通り硬く滑らかな動きは期待できず、フロントサスも沈まないため情報量が少なくコーナリング途中でのブレーキも前後ともコントロールが非常に難しかった。エンジンは止まっているような静かで振動、ノイズが無い素晴らしい仕上がりでかつ、FCRのアクセルも軽く、一度ひねると前が浮き上がるような加速を始める。ストイックな彼はこれと一体化し鬼神の如く走るのである。