イメージ 2

初戦結果に落ちこむ間も無く、次戦の相手はシニア関東重量級王者である高尾支部のAさん。(行徳のYさんとイニシャルが同じ故、こではAと表記させて頂きます。)

この選手は何と、過去に全日本王者Yさんから唯一のダウンを奪って勝利しているハードパンチャーゆえ、ある意味、先のYさんとの対戦より心配していました。

体重が重くなるにつれ、どちらかという若干打撃の質が雑になり気味なシニアクラスですが、Aさんはパンチも蹴りもシャープで美しく、特にカウンターのスマッシュ気味のフックは、数々の相手を沈めて来た凶拳でした。

アップの様子を見ると、鋭いミットワークに加え、自分の(沖拳風)構えや攻撃を想定したカウンターの対人練習しているのが伺えました。

初戦の反省を踏まえ、早めに有利な展開を作る事を念頭に置きながらも、相手のカウンターに対するダッキングとステップバックでの反応を心掛けました。


そして遂に試合開始。
恐らく体重は自分より5kg以上重いと思われるので、(後で知ったら何と10kg以上!)何というか威圧感を感じました。

序盤A選手はサウスポーから小気味良いステップからジャブを刻み、時折重いミドル放ってきます。

アップ時にミット練習を見たときからこのミドルには注意しようと思ってましたので、ステップで躱し~ローを返すも不発…。

打撃の反応が良さに焦った瞬間、パンチ連打で突っ込んで来ます。

ステップバックでは間に合わない勢いのため、パーリングしながら走り下がり、どうにか被弾は避けました。

しかしこのままでは印象が悪いので、自分から仕掛けないと…。

正面からのパンチ打ち合いは危険ゆえ、遠間から右ハイ…。顎を掠めましたがクリーンヒットにならず、蹴りの勢いを利用してそのまま右ストレートを放つと今度はクリーンヒット!
効果か?と思いましたが、なんと相手は下がらずそのまま必殺左フックを振り回してきます。 この左フックには細心の注意を払っていたのでどうにかギリギリのスウェイバックで躱せました。(後から動画て、よくあそこで躱せたな…と自分でも感心しました)

ここで逃げたら負けてしまう…、肚を決めて相手の左パンチに決死の右クロスを被せますが、ヒットポイントがズレそのまま組合いに!(右クロスはコメカミ入れば倒す自信はありましたが…)

相手の脇を刺せはしたものの、体勢が不十分で逆に相手の首投げを食らってしまいました…。が、投げられた勢いを利用して相手をひっくり返し(横車)からニーオンへと体勢を逆転しキメ突き連打で効果奪取に成功!
(投げに対してのこのカウンター技は、以前山城先生から教わってこの技を知り、また御茶ノ水空道でも稽古されていたため、密かに練習を重ねていました)

その後マウントに移行し、上からの締めを狙うと、相手が手を出して防御してきたので、そのまま腕十字に移行。 プレッシャーが不十分なので起き上がられそうになりましたが、反転しながら極めて一本!

思えば空道を始めて以来、始めて公式試合での寝技での一本勝ち!

その瞬間は、鳥肌立ちそうな程の感激であり、コート際で応援してくれていた菊野から「(打投極)の流れが上手くなった…」と言われて涙が出る程嬉しかったです。

試合後、対戦相手のAさんにご挨拶に行くと、元々極真城南支部出身でその後空道に移籍したとのキャリアをお聞きし、突き蹴りの威力に納得。またお互い次回の再戦を誓いました。

その後、初戦敗戦したYさんが勝ち上がったので、リーグ表上、再戦となるはずでしたが…、ルール上、同相手との再戦は無しという事で?試合は一勝一敗で終わりとなってしまいました…。

ただ、これまで同様のケースにて涙を飲んだ方々も沢山いらっしゃるので、シニア初挑戦における洗礼だと納得させさせました。

前回一般部の試合後は、スネを割って縫う程の怪我をしたので、今回は全く怪我無く終われた事と、自分の同年代での今の実力値がわかったと言う意味で、シニアに挑戦して本当に良かったと思います。

自分の試合の振り返りは以上となりますが、次回は今回の試合で最大のサプライズである、師匠、朝岡先生の試合出場について記載したいと思います。

追記
ご指導頂いた先生方、稽古に付き合って頂いた皆様、本当に申し訳ありません。
再度、稽古を重ねて再挑戦したいと思いますので、今後共ご指導の程、何卒宜しく御願い致します。

イメージ 1