イメージ 1

いよいよ迎えた試合当日。

何となく…というか、ほぼ確信に近い予想通り、初戦の相手は、古巣行徳時代の後輩Yさんでした。

というのも、年齢も体格もほぼ同じで黒帯同士。そしてYさんは2017年のシニア全日本重量級優勝で、自分は2018年東京都下大会一般重量級準優勝…。と、主催者側だったら組み合わせ易い試合だと思ったからです。

元々格闘技やその他実戦経験の豊富なYさんは、入門当初から強く、天性の当て感とディフェンスに長けていました。
そしてその後をその後多くのシニア大会で入賞や優勝を重ね、ハードストライカー揃いの行徳支部で、一般を含めてもトップクラスの選手となり、スパーではいつも手を焼いていました。

これまでお互い一般とシニアとエントリー部門が異なるため、公式試合での対戦はありませんでした。

しかし自分の昇段試合に於いては、初段、二段の格闘空手ルールで対戦して引き分けで終わっているため、ずっと決着を付けたいと思っており、ある意味そのためにシニアにエントリーしたというのもあります…。

余談が長くなりましたが、いよいよ迎えた試合。 直前もスパーしたりしてスタイルを知り尽くされてるため、戦略に迷いがありました…。

前手を出しすぎたら、それを基準に距離を合わせて来る…、下手に打ち合い行ったらカウンターを合わされ、効果を取られる…とか。

ならば仕掛けてスカされたら立ち組み(首相撲)に行くか…。しかし首相撲はお互い加藤清尚先生に習ったテクニック故、長く習ってる相手に一日の長があるか?

戦略は序盤はポカをしないよう様子を見つつ、行ける時は相打ち覚悟で一気に倒しに行こう…。そう決めました。

「始め!」号令で遂に闘いはスタート!

序盤見合ったと思うと、蹴りの交錯。

その後蹴りからパンチで一気に詰めて来る相手。

どうにか躱しながら首相撲に持ち込み崩して振り回す。 普通の相手ながらテイクダウン出来るのですが、叶わず。駄目押しでそこからクリンチアッパー連打を放つとヒット!

必死で組付いて来て、投げのカウンターを喰らいそうになるもどうにか凌ぎます。

その後ラフファイトを回避すべく、少し距離を取り、相手の蹴りをスウェイで交わしてローで反撃。モロに入り嫌がってますが、脛当てが威力を削ります…。

気付く時間は残り1分、遂に相手が一気にパンチ連打で突っ込んで来ました!

ダッキングから中段突きを合わすも止まりませんでしが、連打を防いで脇を差しに成功。

一気にテイクダウンしようと思った刹那、行徳式首相撲崩しに引っかかってしまいテイクダウンされサイドを取られてしまいました…。

どうにか片足を絡めていたので、襷に組付距離を潰し、とにかくパスされないよう距離を潰します。

今思えばここで下から積極的に仕掛たら良かったかもですが、フィジカルも寝技レベルもほぼ同じ相手ゆえ、ここでミスすると一気に決め突きで効果を取られる恐怖から必死に距離を潰しました。

相手もサイドから膝蹴りで脇腹を狙って来ましたが肘で防御し凌ぎます。「後10秒!どうにか凌いで!」とのセコンドの檄もあり、どうにか乗り切れました。

「残り20秒!」セコンドの声に気付くと残りもう僅か…。

お互い効果ポイントがないので、ポイントを先取した方が勝ち…。

「最後自分から仕掛けて!」セコンドの声に迷わず沖拳式ラッシュで飛び掛かりました。

相手も必死に打ち返して来ますが、こちらは体当たり的な勢いにてプレッシャーで下がる相手。 そのまま頭突き~プッシング~引きづり倒し~決め突き!

効果の笛の音?も聞こえ、勝った気がしましたが、結果はそのまま判定に…。

結局旗は割れましたが、相手の判定勝ちとなりました。

最後突きは投げてからの決め突きであれば有効ですが、寝技の突きと捉えられれば無効(シニアは寝技は1回のみなので)。

それとも場外か時間切れだったのかもしれません。いずれにせよ、もっと早く仕掛けておけば良かった…、と悔やまれます。

しかし悔やんでばかりいる暇なく、リーグ戦にてもう一回闘うチャンスがあり、結果次第では再度決勝でYさんと再戦出来る可能性あり…?

とにかく次戦に集中するようにしましたが、相手を見ると更なる難敵が待ち構えているのでした…。