試合への復帰を決めたものの、仕事での出張が増えたため、平日の稽古量は増やせず、

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

土曜の沖縄拳法千葉支部稽古と、日曜の空道御茶ノ水支部稽古の週二回が精一杯だった。

さすがに試合前の数ヶ月は、出張先のホテルでの補強やランニングなどを行い、フィジカル強化に努めるなどしたが、武道格闘技の練習としては、年間を通じて週二回が常であり、極真現役時代の稽古量からすると激減したため、常に不安を抱えていた。

なので土曜の沖拳では、古来の空手特有の身体操作による突き蹴りやステップを稽古し、日曜の空道はスパーで土曜稽古した内容を試す事と、組技強化な主眼を置いて練習するなど、各日の目的を明確にして稽古に臨んだ。

試合前の沖拳稽古では、千葉支部長でありフルコンと伝統派両方の有段者である石井さんが、つきっきりで実戦的指導をしてくださったお陰で、今回の試合では沖拳の長所を活かしつつ闘えたと思う。(石井さん、ありがとうございます)

また試合一ヶ月前には、無理して週一回程度は平日の御茶ノ水稽古に顔を出し、朝岡先生から試合向けの稽古を付けて頂いた。特に沖拳スタイルを交えたミットトレーニングでは、今回の試合において「撃ち合いの際に相手の攻撃を貰わない」という意味で大きく功を奏した。(朝岡先生、ありがとうございます)

そして極め付けの日曜稽古では、マット運動や柔術ムーブメント的な補強から始まり、打撃、テイクダウン、寝技のドリル。そしてメインは世界や全日本王者とのスパーでみっちり揉んで頂き計3時間。

相手が強過ぎるが故に、疲弊しても危機感(集中力)を持って動き続かざるを得ず、これが(たとえ週一回だとしても)43歳にして、20代の若手と闘えるメンタル&フィジカルを養ったのだと思う。

しかし正直試合前は不安でならず、不安になるたび、シャドーや型、イメトレなどを繰り返し、その内容をビジネス手帳に細かく記載し、「繁忙の間を縫ってストイックにトレーニングを続けるビジネスマン空手家像…」を自分自身に言い聞かせた。

若い時は、試合前に緊張があれば他の事を考えて紛らわせたのだが、敢えて向き合う事により、若い頃より試合におけるメンタルが強化された気がする。