備後地域企業史 | 中村和裕オフィシャルブログ「KING KAZ の事」by Ameba

備後地域企業史

備後地域企業史の研究者である張楓先生(福山大学)に、戦前から高度成長期までの産業変化についてお話を伺う。
戦前の備後地域の主要産業である織物や下駄の作成過程を補助する形でニッチ(少数独自性)な機械産業が発展する。例えば下駄をつくる丸太を海沿いから掴むクレーンが発展し日本ホイスト(株)のような企業が育った。
太平洋戦争に向けて軍需に対応する形で三菱系の会社が福山に進出する。
戦後〜高度成長期は日本鋼管(現:JFE)やSHARPなどの誘致に成功し人口増になる。大手が福山に工場移転を行うとき下請けの会社も自分たちが6割を移転先から連れてきたり、地元機械業への恩恵は当初の予定より低かった。
現在の企業史研究では、東京に機械需要を提供する京浜工業地帯に関することが本流のようである。東京大阪といった大勢均一性需要に対応を可能にする大工業地帯をつくっている。
備後企業はニッチ(少数独自性)な企業が多く存在する。これは高い技術力が希少性をうみだし多様な販路を獲得していることと考えられます。

また張先生に聞き取り調査をしたいと思います。

そんな張先生と8月18日にシンポジウムに登壇します。是非お越し下さい!