5 | アングラカジノディーラー体験告白

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「no more bet」
ディーラーは言い、ベルをチーンと鳴らす。
私は少し緊張しながらも、ピッと立ち、お客のドリンク、灰皿に目を光らせる。
テーブルでは、でかい金が動いているようだが、いまいちなにをやっているのかがわからない。

そこで、私は同じウェイトレス仲間
-テレビCMにも少しでている現役モデルRに聞いてみた。
私「タイミングがいまいちわかんないの。」

R「シューターにね、カットカードが入っていて、それが出たらラスト2の合図。そうしたら、おしぼり持って用意してね。」
私「?カットカードが出たらって意味がわかんない。」
R「じゃぁ、私がやるから見て。」

彼女はもとブラックジャックのディーラーで、仕事は完璧。
同い年ながらも、彼女の美しさにひかれ、私は一生懸命仕事を憶えた。

しばらくして、VIPルームも担当させてもらえるようになった。
VIPは、半端なく、ベットが厚い。

千円、1万、10万のチップがあるのだが、10万チップがバンバンと賭けられる。
私はそのお金の動きに虜になった。