哲学散策withレモン -3ページ目

そんなときは

ちょっとした空き時間、何をして時間をつぶす? ブログネタ:ちょっとした空き時間、何をして時間をつぶす? 参加中
思考する。

目についたものにたいして「なぜ!?」ってね。

宇宙にはいくつの星があるのだろう?

宇宙の果ては137億光年と言われている。

そんな規模で地球を眺めてみると、地球だってひとつの宇宙の小さな小さな構成物だってわかる。

じゃあ人間は!?もっともっと小さな生きものになるだろう。

我々はなんでも秩序付けをしたがる。蟻は下等動物だと信じて疑わない。人間がサイコーだという考え方から離れようとしない。

でもだ、それはおかしい。根拠は二つ
①それは人間から見た視点だ。もしかしたら、蟻や犬だって人間にはわからないが、いろいろ思考しているかもしれない。他人の考えてることがわからない以上、否定の仕様があるまい。

②マクロな視点で見てみなさい。人間なんて宇宙に放り出されたらそのあまりの小ささに見ることはできないだろう。また、機械がなければ、なにもできず死ぬしかない。水中に放り込まれた「蟻」のように。

我々はちょっと思考ができるからといっておごってはいけない。基準なんて所詮恣意的なものだ。自分が下と思っているものでも、もしかしたらとんでもことを考えているかもしれない。大きさを基準にすれば、人間なんてたいしたことはないし、そうかと思えば細菌やウイルスといった非常に小さく、無生物だったりする奴らに簡単にやられてしまう

人間同士で考えたときにも、少なくともたった数十年長く生きたからといって優れているとおもってはいけないのではないか?多角的な視点で物事を考えなければいけないのではないか。だからこそ「対話」が必要なのではないか。

そう思いながら前回の爆問学問を見たのであった。

あ、そうそうなぜ「蟻」に例えたかというと、黒いスーツを着、地下鉄からぞろぞろと出てきて、上司のために働く人間はまさしく「蟻」ではないか。

ではこのへんで失礼。

蜜柑~前予備校での忘れられない授業~

緊張……は少し実験だったので、純粋な新しい記事を。今日は本について。

蜜柑 知ってますか?芥川龍之介氏の短篇小説です。
この作品を知ったのは高二の時に受けた現代文の授業で講師はかの有名な出口先生!!(アメブロやってますから、ファンの人は必読です!!今度私もコメントしに伺いますキラキラ)

講義前は「まぁ普通にいい話だよね」って感じでした。それが講義後の感想は「!?爆弾爆弾爆弾爆弾キラキラキラキラ!!DASH!アップアップ得意げ」みたいな感じでしょうか、言葉で表すと私の乏しい語彙では表せないので……(仮にも文学部に入り、小説の一本でも…と思っている者なのに、お恥ずかしいかぎりです……)

出口先生の入試の現代文をただつまらなく読むのではなく、楽しく、かつ客観的に読む講義は今だによく覚えています。

芥川氏のうまいところはやはり読者の目線にたてることでしょう。入試ということを忘れれば、いつまででも読んでいられる。構成、設定がしっかりしているので、感情移入をしてもおもしろいし、しなくてもおもしろい。キーになる蜜柑の使い方が斬新である。またその小道具によって、背景など様々な想像が掻き立てられる。結びが暗示的でその後の主人公が想像できる。そして、やはりこの小説のベストポイントを挙げるとしたら、それは芸術的美しさでしょう。ネタバレはしたくないので言いませんが、あの色とあの色の対比の美しさと言ったらすばらしいものがありますよね。ぜひ読んでみてください。

ということを、思いながら読み返した雨の日なのです。私もいつか書けるといいなぁにひひ

さぁ、また勉強するかキラキラ