その扉をたたく音  瀬尾まいこ

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29歳、無職。 ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。 音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編

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寝苦しい夜に、森の風さんからお便りが届き

本棚から取り出しました。

「あと少し、もう少し」のスピンオフ。

昨日は2区の大田くん。この本は4区の渡部くんが

介護士として成長しています。

メッセージ性があるならば、

動かなければなにも変わらない。でしょうか。

タイトルのその扉をたたく音....

人が1日に決断する回数は35,000回だそうです。

迷いながら、立ち止まりながら無意識に35,000回も

選択の扉を開けてることになります。すごいですね。

大きな決断、小さな決断。

今日もいろいろあると思いますが

自分で動くしかないんですよね。

新しい朝がはじまりました。

今日の扉を選び、たたき、開けながら生きていく。

作中から。

生きていけばそのぶん、

明日は一つ減り、 また一つ減っていく。 

誰かと一緒にいられる明日。 

記憶に留められる明日。 

現実は想像以上に過酷だ。

森の風さんからもおすすめの一冊です。
お時間のある時に。やさしい気持ちになります。