「先祖探偵」新川帆立(ハルキ文庫)

 

 

先祖を探す探偵という設定が面白い

 

趣味だったり何かの必要に迫られて

自分の先祖について調べたりしている人は

少なからずいるだろうけれど

それを商売にしてしまうとは

 

 

自分のルーツをたどる

必然的に戸籍調べは欠かせない

 

けれど

本人にはどうしようもない理由で戸籍がない、という人もいるし(無戸籍)

戸籍はあるのに当人がいない、というパターンもある(幽霊戸籍)

 

日本の戸籍制度で起きている問題などにも触れながら

戸籍以外の手段を手繰っていく過程も面白い

お寺の過去帳はある意味戸籍よりもスゴイかも、と思ったり

 

 

探偵なので

主人公は日本各地に出張しています

 

その旅の中での

食べ物だったり

風景だったり

そういう「おいしい贅肉」も楽しい

 

それらの地域の風物を

現地を訪れることなく資料のみで書いた(←巻末の対談より)

というのも驚きです

 

 

日本全国を巡って先祖探しをする旅

続きが楽しみです

 

 

 

(ほぼ)1月の本箱 ~ちょっと本を読むペースが落ちてるかなあ