神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

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元々、事業で成功していた人が、仕事のストレスからか、知らず知らずの間にアルコールに溺れるようになってしまった。お人柄はすこぶる良いのだが、内面に弱いものを抱えているのだろう。おまけに、憑依の要素もあるようだ。

 

そういう人物に対して弘法大師は、「そなたの人生をこれで終わらせてはならぬ。片手片足の人生ではなく、その身すべてを使って、幸せをつかんでゆくのだ」と励まされた。しかし現実にはアル中の泥沼から脱却するのは、容易なことではない。

 

そこで言われたのが、「強く手を引く者に、まずはついてゆくがよい。あれよあれよと知らぬ間に整ってくるはずである」という言葉だ。ここで「強く手を引く者」とは、どうやら私のことらしい。私は護摩を焚くだけで、どなたの問題にも個人的に関わらないようにしているのだが、時々、弘法大師は私が直接動くことを指示される。その結果、難題が解決されることもある。いつもヤギと一緒に昼寝をしているような馬糞和尚が、少しでも世のため人のためになれるのなら光栄なことだ。

 

 

順天堂大学の授業の一つは、ほぼ全員が中国の華南師範大学からの留学生だ。マジメで大人しい性格なので教えやすいのだが、なにか物足りない。よくよく聞いてみると、彼らの高校生活は朝6時に授業が始まり、夜10時に終わったという。食事の時間も短く、パンを呑み込むような忙しさだったらしい。その送迎をする親も大変だ。

 

体育の時間は週に一度だけで、何の部活もなかったという。地獄のような詰め込み教育だ。若者の青春を奪い取るような教育は、犯罪に近い。そんな地獄の体験を持ちながら、それでも自分たちは中国で日本語教師になりたいというのだから驚く。あれだけ反日感情が根強く残る中国で、日本文化を日本語で伝えたいという彼らの思いを大切にしたい。

 

詰め込み教育は、韓国・台湾・シンガポール・日本にも蔓延している。アジアの希望は若者にあるわけだから、学校を開放的で楽しい学び舎に大改革すべきだ。一般的に高い知能をもつアジアの若者の、未来への想像力を逞しく育てなくてはならない。それが、真の教育だ。

 

ビオラ演奏の第一人者・赤坂智子さんのコンサートにご招待して頂き、兵庫県立芸術文化センターまで足を伸ばしてきた。前夜、一緒に食事した時は、すっかり酔っぱらっていたはずの彼女が、コンサートのステージで神がかった演奏を披露するのを見て、度肝を抜かれた。

 

単身、ヨーロッパに渡り、メキメキと腕を上げ、数々の名声あるオーケストラと共演されている。英語・ドイツ語・フランス語を自由にこなし、世界各地で演奏するかたわら、ドイツでは音楽大学の教授も勤めておられる。それだけの人だのに、決してお高く止まらず、いつも朗らかで気さくだ。

 

超多忙な日程を縫って、ありがとう寺まで来られ、弘法護摩も受けられたこともあるし、次回帰国の折りには、また受けたいと言っておられた。芸術を応援するのも、弘法護摩の重要な使命だ。世界を股にかけ、強く逞しく生きておられる彼女の姿には、その演奏以上に感動するものがある。自慢じゃないけど馬糞和尚にも、エレガントな友人がいるのだ!(笑)【弘法護摩1368】