連休初日、そこそこ流れている高速を仕事で4輪を走らせていました。

 

走行車線を走るホンダの4ヒャクのネイキッドに追いつき何気なく追い越して

 

すぐに前方が空いたので走行車線に戻りミラーに目をやると4ヒャクが加速してくるのが見えました。

 

目で追っていると横に並び、ス―――っと追い越していく。そして前に入ります。

 

あらためてその背中を見ると革ジャンやGベストでなく普通のジャケットだが何か看板をしょっているよう。

 

その後も前が詰まると車線変更を繰り返してスルスルと前へ出ていく。

 

決してリッターバイクの様にグイグイ加速して流れをリードしていくのではないけれどいつの間にかその背中は小さく見えなくなりました。

 

Swallowtail butterfly

 

その時、アゲハチョウのようにヒラヒラと舞うバイクを思い出しました。

 

まだ大型バイクの免許が教習所では取れなくて試験場で一発試験の限定解除しか出来なかった頃。

 

大阪の門真に通ってやっと合格しバイトしまくってなんとか手に入れた逆輸入のフルパワー仕様FZ750で行きは下道で金沢まで走りに行った帰りの高速で出会った900R Ninjaと1100katanaの5人組。900Rの一人はあの当時では珍しく女性でした。

 

SAに入るたびに重なって声を掛けてもらい仲良くなって途中から一緒に走ることになったのですが速い速い!まさに高速をヒラヒラと華麗に舞っていました。

 

当時住んでいた大阪に帰ってからもその後何度か定例のツーリングの集合場所、万博公園の入り口に会いに行ったりもしましたが一緒に走りに行くことはありませんでした。

 

高速の4ヒャクのネイキッド

 

その後ろ姿は他にもあの頃を思い出させてくれました、

 

RZ250Rで初めて高速に乗った時、風は壁になるということ知り

 

空気に肘が押し返されてアクセルをひねる右手がいつの間にか緩くなり知らない間にスピードが落ちていくことに焦ったりして風の力を思い知りました。

多分、あの追い越しスピードで4ヒャクのライダーは重くなる手と足、後ろに持っていかれるヘルメットと必死に戦っているんだろうな、と。。。

 

なんか無性に12Rでどこか遠くに行きたくなってニヤニヤしてしまいました。

 

4ヒャクの背中は、この2年間止まっていたわたしの心の中の時計を動かしてくれたようです。

 

なにかそんな気がします。

 

多分(笑)