昔々あるところに山々に囲まれた小さな村がございました
その村には変わった風習がありまして
子供が朝早く起きて川で魚を釣って
お地蔵様の祠に供えるというものでありまして
一番最初に魚を供えた子供がその日一番良くしてもらえる
まあ、そういった風習でございました
でも毎回、いじわるの子ごんたが一番早く魚を供えておりました
それは毎晩寝る前から釣り針を4本も5本も仕掛けしていたからです
ところがある日正直の子なおきちが偶然にも一番早く
お地蔵様の祠に魚をお供えすることができました
ごんたも村の者も
何か仕掛けをしたんじゃないかと訝しがり
魚もなおきちも石を投げて死なせてしまいました
いえ
おさんの夢はここまでなんですけど
おさんの人生いつもそんな感じだったですねぇ
時折に ごんた 現れよるんですわ
あはははははははは