≪関西フィル第293回定期演奏会≫

【日 時】2018621() 1900開演

【会 場】ザ・シンフォニーホール

【出 演】指揮:藤岡幸夫
     クラリネット:リチャード・ストルツマン
     マリンバ:ミカ・ストルツマン
     合唱:大阪府立夕陽丘高等学校音楽科

【曲 目】
 ♪大島ミチル:混声合唱とオーケストラのための組曲《アウグストゥス》
                               ~ヘルマン・ヘッセの短編集『メルヒェン』より(世界初演)
 ♪大島ミチル:《塵JIN》&《輪RIN》
                            ~クラリネット、マリンバ、オーケストラのためのラプソディ~                                                                                                                   ふ(世界初演)
 ♪シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 作品39


昨年10月の定期演奏会に続いて作曲家:大島ミチルさんの世界初演作品が2曲!

1曲目が混声合唱とオーケストラのための組曲《アウグストゥス》

声を大にして言おう

素晴らしかった!!!

合唱に大阪府立夕陽丘高等学校音楽科の約120名の学生さんの若き歌声

真っ直ぐで若さと数のエネルギーを感じる

大島ミチルさんの曲は映画音楽も手掛けられているからか物語が見えて時にそれはとてもドラマティックに感動の波となって寄せてくる

あまりにも容易に感動している自分に苦笑い

今回の混声合唱とオーケストラのための組曲は何より日本語歌詞ということもあるだろう

そして 大島さんが大好きな小説をオーケストラと歌という形で届けたいと思い続けておられたようで  その思いはハッキリと伝わってきた

ドイツ語原作を元に大島さんが歌詞を紡がれた

その熱が伝わってくる

愛に溢れているのに厳しさもあって  それは哲学そのもの

それらの歌詞  いや  もはやメッセージを  大人への階段を登っている若者が歌っている

だから余計に胸にグッと来る

この合唱曲を練習している間中  これらの歌詞が放つメッセージは若者の心に織り込まれていっただろう

そして織り成すハーモニーにオーケストラが重なったとき  若者たちはきっと震えただろう

素晴らしい経験をされたものよと  大人として まるで親のように嬉しかった!

そんな色々な意味で  そして音楽として本当に素晴らしいものに触れることが出来  私も大きく心が震えた

大島ミチルさん  大阪府立夕陽丘高等学校音楽科の皆さん  関西フィルの皆さん

そして何より  そういうことを提案してくださったマエストロ藤岡さん

本当にありがとうございます!!


2曲目は《塵JIN》&《輪RIN》』

                         ~クラリネット、マリンバ、オーケストラのためのラプソディ~

ソリストは

クラリネットのリチャード・ストルツマンさん
マリンバのミカ・ストルツマンさん


マリンバのミカさんは華奢な身体を全部使って素晴らしいフォーマンスを届けてくださった

マリンバって  いつ聴いても深く温かな音色で響くなぁ

素敵!



そして二部は

~マエストロ藤岡のシベリウス・ツィクルス

7回(最終回)~

 『シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 作品39』

マエストロ藤岡の説明の通り
シベリウスの1番は癒しと若さに溢れたギラギラしたシンフォニーだった
(ちょっとうるさいくらいエネルギーに満ち溢れていた  笑)

マエストロ藤岡が愛してやまないシベリウスの全曲演奏
その最後に相応しい華々しいものだった

7年かけてのツィクルス
何故  1年に1曲だったのか?
きちんと理解し演奏するには そうそう次々と出来るものではないとの言葉は重かった

その全てに足を運べたわけではないけれど  マエストロの取り組みのお蔭で触れることのできたシベリウス

本当にありがとうございました!