嗚呼  まるでこの世のものとは思えないようなもの
こんな演奏会にはそうそう出会えるものではない生きていて良かった~
生きている間にこんなにも素晴らしい演奏会に立ち会えて良かった!
そう思えるような演奏会だった

私はこの演奏会を聴く運命だったのだ

本来  勤務日だった
だけど勤務交替をしてでも行きたい!
そう思い  そう行動をした

一週間前に生きているうちにそうそうはこんな怪我はしないだろうなと思えるような怪我をした
まだ抜糸もしていない
ようやく助けられながら仕事を開始した
昨日から明後日まで4勤中の夜に
本当はじっとしていた方が良いだろう状況の時に
じっとしていられるわけもなく  足を引き摺りながら私を向かわせたもの

いざなわれていたのだ

日本の現代作曲家で最も魅了されている方
その作曲家が生きていて同じホールに同じ空間でその演奏を聴いている

もうそれだけであり得なく素晴らしい事なのに
その音楽を指揮するのが 大好きなマエストロ藤岡ときていて
その音が奏でられるのが  これまた今まで訪れる度々にあり得ないような音が
そう  ミューズの神様が降りてきたのだなと実感することがよくあるザ・シンフォニーホールときていたのだ

始まる前から予感はあった
十分すぎるくらいこの感動がもたらされることは準備されていたのだ

いつも  なんてことはないさ~な感じで飄々とお話をされる吉松さま
苦節あられるのかもしれないけれど
そして歳上の方に申し上げるような例えではないのだけれと
日記等では達観されたような知的なセンスで
でもユーモアに溢れていて  
だけど実際にはちょっとハニカミ屋さんでなんとなく少年のまま大人になったような初々しさをお持ちで
ラジオから流れてくる時も なとなくそんなお姿が浮かぶようでニンマリしてしまうのだけれど
今日の吉松さまもそのままな感じで  どうにもこうにも放っておけないような雰囲気で
吉松さまがご登場だったり  マエストロに促されて客席でお立ちになる時も  
そのお姿をニマニマして見つめてしまうのだった


ドロドロしたものがなにひとつない絵本のような
大人への読み聞かせをしてもらったような
全ての音がどれひとつ忘れ去られることなく大切にされていて
大切にされた音たちが聴くものを優しく包むシベリウス6

ひとつひとつの音が勇よく攻撃してくるような吉松隆/ドーリアン

なんなのだ!
第2楽章 「 悲の鳥 」 の泣けること
滔々たる河の流れと小さな水の煌めきを経て跳ねたと思いきや激流の感情で爆発する様
吉松隆/サクソフォン協奏曲「サイバーバード」
須川展也さんの優しく温かなのにカランとしていて果てはクレイジーなサックスの音色



演奏後は拍手のしすぎで捻挫していた右手が痛かった(苦笑)



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と  電車で書きとどめながら帰宅すると家族とお喋り
う~ん  時はあっという間に過ぎゆく

また書き留めないままになるといけないので
取り急ぎ  メモのままアップ!

明日  追記できるといいな!