第53回大阪国際フェスティバル2015

大阪4大オーケストラの饗演

大阪の4大オーケストラとシェフが終結する一夜限りのコンサート。
各マエストロが熟考して選んだ「今、一番届けたい音楽」を一度に聴く贅沢の極み!


2015年4月 22日(水) 18:30開演 (17:30開場)
フェスティバルホール
曲目・演目: 黛敏郎:バレエ音楽「BUGAKU(舞楽)」(藤岡幸夫指揮、関西フィルハーモニー管弦楽団) 
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78「オルガン付き」(飯森範親指揮、日本センチュリー交響楽団) 
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」-1919年版-(外山雄三指揮、大阪交響楽団) 
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92(井上道義指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団) 


[プログラム]
指揮:藤岡 幸夫(関西フィル首席指揮者)
 FUJIOKA Sachio , Conductor
関西フィルハーモニー管弦楽団
 Kansai Philharmonic Orchestra
◆黛 敏郎:BUGAKU(舞楽)
 MAYUZUMI Toshiro:BUGAKU

指揮:飯森 範親(日本センチュリー首席指揮者)
 IIMORI Norichika , Conductor
日本センチュリー交響楽団
 Japan Century Orchestra
◆サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78 「オルガン付」
 Camille Saint-Saëns:Symphony No.3 C minor Op.78 “Organ”

指揮:外山 雄三(大阪so.ミュージック・アドバイザー)
 TOYAMA Yuzo , Conductor
大阪交響楽団
 Osaka Symphony Orchestra
◆ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」 《1919年版》
 Igor Stravinsky:“The Firebird” Suite 《1919 Version》

指揮:井上 道義(大阪フィル首席指揮者)
 INOUE Michiyoshi , Conductor
大阪フィルハーモニー交響楽団
 Osaka Philharmonic Orchestra
◆ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92
 Ludwig van Beethoven:Symphony No.7 A major Op.92
 「大阪4大オーケストラの響演」 出演4指揮者による「プレトーク」 
4/22(水)開催「大阪4大オーケストラの響演」の開場時間中に、当日出演する4人の指揮者、藤岡幸夫、飯森範親、外山雄三、井上道義による「プレトーク」をフェスティバルホールの舞台で開催いたします。
公演の聴きどころや、この公演にかけるそれぞれの熱い想いなどをおおいに語ります!

  --17:30 開場
  --18:10 プレトーク
  --18:30 開演

このお知らせも嬉しかった


非常に面白い企画だった

大阪で活動している4つのオーケストラが一堂に会すること

コンサート前のプレトークで各オーケストラを率いるマエストロ4人のトークが楽しめるという事

本当にありえない貴重な楽しい企画だった

プレトークの中にあった
この企画  来年も実施されるようで  今回このコンサートにお誘いした友人と来年もまた楽しみましょうね!と語り合うほどに充実したものだった

同じ思いのクラシック音楽を愛する者  各楽団を応援する者が多く居るのだろう
この日  キャパ2700の巨大な箱(フェスティバルホール)が満員御礼!素晴らしいことだ

芸術に満ちあふれている街
音楽を愛するものがたくさんいるところに犯罪は起こらないという

こんなにもこの企画楽しみにしている者がいたということ
これからもずっと続いていってほしい

さて各楽団の色!

プレトークでマエストロ井上が  こうお話だった
各楽団の色
その色を知るには同じ作曲家の楽曲を各楽団が演奏するというのが分かりやすい
しかしこれを提案した時 他のマエストロからの反対にあったそうだ(笑)
ということで今回 各楽団の今 イチオシの楽曲を届けてくださるということになった

いやぁ これ面白かった!
各楽団の色 見えてました!!

特に今回このコンサートに足を運ぶきっかけになった藤岡幸夫・指揮&関西フィルの演奏が う~ん唸るものだった
マエストロ藤岡がチョイスしたのは舞楽!
◆黛 敏郎:BUGAKU(舞楽)

マエストロ藤岡は今までにも日本の作曲家を多く取り上げておられる

何を隠そう あの吉松隆さんを知るに至ったのもマエストロのお陰だ
そしてマエストロ藤岡が好む楽曲 そして私の琴線に触れる楽曲というのが勝手ながら少しわかったような気がする

独特の揺らぎ
この揺らぎが無条件に私の心を揺さぶる
研ぎ澄まされた極限の美しさと 遠いどこかにあるノスタルジー
それらが共存しているのだと気づいた

オーケストラという純粋な西洋楽器で奏でられているのにそこで繰り広げられた世界観はザ・和

そこには雅楽が存在し 琵琶の音色があり三味線のバチさばきまでが聞こえてくるような弦楽器のピッチカート奏法
時にはお囃子も聞こえてくる
そこにはまぎれもなく私が生まれ育ってきた日本に存在する命と細胞が記憶している何か
遠い古きよき時代の 先祖たちの営みが見えてくるようだった

4つのオーケストラ演奏を聴くトップバッターにふさわしい 心穏やかに かつ耳を研ぎ澄まして傾けたくなる素晴らしい演奏がそこにあった

マエストロ藤岡&関西フィルの皆さん本当にありがとうございました!!!

二番手の演奏は
指揮:飯森 範親(日本センチュリー首席指揮者)
日本センチュリー交響楽団
◆サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78 「オルガン付」

オルガン演奏付きのこの楽曲を非常に楽しみにしていた
そしてそれは想像以上のものだった
飯森さん&日本センチュリー交響楽団の演奏を聴くのは初めてだったのだけれど 非常にまとまっており
飯森さんの指揮はまるで魔術師のようだった

マエストロ藤岡がその哲学とその情熱でオーケストラを引っ張るのに比べ
飯森さんはまるで音を操るようにされていた
その繰り出す世界観は独特で魅惑的なものだった
この2つの楽団の演奏が非常に魅力的でお二人のマエストロがプライベートでも仲が良というのが理解できるようだった

三番手の演奏は
指揮:外山 雄三
大阪交響楽団
◆ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」 《1919年版》

御年83歳のマエストロ
その演奏はまさに匠
変拍子の代名詞ストラヴィンスキーを自由自在に奏でておられた
『兵士の物語』でストラヴィンスキーを好きになることができた私
今回の『火の鳥』もようやく楽しんで聴くことができるようになった

そしてラスト!
指揮:井上 道義
大阪フィルハーモニー交響楽団
◆ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92

マエストロ井上!
ようやくお会い出来た!
昨年  我が市へ演奏会でおいでくださるとのことでチケットを買い求めたが
ご病気と闘う事が表明され  

お元気になられこうしてマエストロの音楽に
触れる事が出来て良かった!


マエストロ井上からは音楽を愛するオーラが半端なく放たれていて
もうこの方が指揮台に立ってはるだけで既に音楽が奏でられているのだった



楽曲が あのベト7
大フィルの本拠地であるフェスティバルホールという箱に見合ったハッピーな楽曲
オーケストラの並びもザ・交響楽団だったし(そう 各楽団ごとに編成を変えて並べられるオーケストラのセッティング それを見るのも非常に面白いものだった)

大フィルにもマエストロ井上にもこの企画にもぴったりの楽曲で締めくくられたコンサート

楽しかったー!!!

来年に大いなる期待を持って!