$肩こりママさんのブログ



第3回 城陽定期演奏会


<日時>2013年8月25日(日)14:00開演(13:40~指揮:藤岡幸夫によるプレトーク)

<場所>文化パルク城陽 プラムホール

<出演>

指揮:藤岡 幸夫(関西フィル首席指揮者)

独唱:岡本 知高(ソプラニスタ)

演奏:関西フィルハーモニー管弦楽団



<プログラム>

【第1部】~驚愕のソプラニスタ・岡本知高との幻想的ステージ!~

~ヴェルディ生誕200年記念~
◆ヴェルディ:「運命の力」序曲[オーケストラ]

◆ヴェルディ:「運命の力」~“神よ平和を与えたまえ”[岡本知高]

◆ヘンデル:「セルセ」~“なつかしい木陰(オンブラ・マイ・フ)”[岡本知高]

◆マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲[オーケストラ]

◆プッチーニ:「トゥーランドット」~“誰も寝てはならぬ”[岡本知高]

★アンコール 「カッチーニのアヴェマリア」[岡本知高]



【第2部】~ザ・ロマンティック!情熱が渦巻くシンフォニー~
◆ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 作品27


【アンコール】
★ラフマニノフ:ヴォカリーズ






ありえない…

ありえないコンサートだった
こういうコンサートに出会えるから やはり行きたいと思ったものには足を運ばなければならないんだ

そのプログラムを見た時からもうそれは必然だったのかもしれない

マエストロ藤岡と関西フィルの演奏
1部は岡知高さんのソプラノ
2部はラフマニノフ 交響曲第2番




岡本知高さんのナマ歌声を京都の城陽で聴く事が出来る!

このシチュエーションそのものが信じられない事なのだけれど
それはマエストロ藤岡の音楽の絆がそうさせたこと

マエストロのお話にこうあった
きっかけは 1年前
横浜でお二人が一柳慧さんのオペラ「ハーメルンの笛吹き男」で共演されたこと

その時 マエストロはその驚愕の歌声と素晴らしい人柄に
~絶対 関西フィルと共演を!~と熱望され実現に至ったと
それがこのホールで!

私の自宅と職場を結ぶ中間地点にあるホール
城陽とは平安(京都)の都と 平城(奈良)の都の中間地点
どちらの都からも五里の距離にあるので「五里五里の里」と呼ばれている

その城陽にあるホール
響きが良いとマエストロがいつも褒めて下さるホール
「振っていて気持ちが良い!」のだそう

毎年の『ニューイヤーコンサート』『定期演奏家』
隔年の『第九』と
確かに関西フィルとともに多く演奏会をしてくださる

今日のお話の中には
「関西フィルの第二のホームグランド」との言葉もあった
嬉しかった!

その想い通じて この文化パルク城陽のホールで
岡本知高さんと関西フィルとの共演が叶ったのだ

ありえない!
そして ありがたい!!

岡本さんのナマ歌声は…

もう それはそれは
本当に驚愕としかいいようがない

「声」という楽器
私が最も好きな楽器

その楽器の「ソプラノ」という音域はいわゆる女性(女声)のもの

カウンターテナーの歌手はよくおられるけれど
それよりも高温のソプラノを歌う男性(男声) ソプラニスタなのだ

TVでよくお見かけするとおり
にこやかで朗らかで明るい!
高音部を歌われる時でもにこやかで微笑んでいる
繊細なのに
あの恵まれた体型で そしてやはり男性だから
骨格にも恵まれてパワーまでも備えているソプラノという事になる

全てのものを兼ね備えたソプラノだ
オーケストラの演奏にも全く引けをとらない歌声

圧倒的で絶句という状態で魅了された

岡本知高さんのソロはメイアリア揃い!!

「ヘンデル『オンブラ・マイ・フ』はれっきとした男声ソプラノの歌です」と岡本さんからお話があった

「プッチーニ『トゥーランドット』~“誰も寝てはならぬ”はテノールでは私には低いので一オクターブ上げて歌います
う~んと高い声で歌いますっ!!」とキュート(笑)

そうそう この時はお衣装も変えて豪華絢爛!(どちらもは華やかでTVで拝見するとおり!!)


そして第1部 感動のアンコール
それはまさかの『カッチーニのアヴェマリア』

それはそれは慈愛に満ちて
温かく温かく明るい祈りに満ちた歌声
とても繊細でなのに哀しいのではない
心が温かくなる歌声

参った!!
この曲をアンコールに持ってこられるその心根そのものに
そしその歌唱の姿に…

そしてその時のコンマス:岩谷さんのヴァイオリンがまた絶品!!
岩谷さ~ん 素敵です!!

岩谷さんのコンマスは「藤澤ノリマサさんの魔法のコンサート(昨年)」(兵庫県立芸術文化センター)でもお会いしているけれど
そして昨年の関西フィル定演(吉松隆さんご出演会 ザ・シンフォニーホール)でもお会いしているけれど
やはり思う
岩谷さんのヴァイオリンの音色
文化パルク城陽での響きが最も美しいですよ!!
多分 このホール弦楽器の響きがありえない美しさになるんだな



そしてもうひとつ
有り得ない素晴らしい演奏だったのが第2部


『ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 作品27』

このシンフォニーで最も好きな第3楽章

優しい…
限りなく優しい…

ラフマニノフの浪漫が伝わってくる

そう
そのロマンティックが時に情熱的に時に優しく優しく伝わってきて…

もう ありえない
本当に美しい第3楽章だった

第2楽章のあの勢いのよい旋律も見事だった
全てにおいて最高の演奏だった

良かった!
マエストロ藤岡で 関西フィルの演奏でこのシンフォニーが聴けて本当に幸せだった



そしてアンコールは同じラフマ二ノフのヴォカリーズ

優しく切なく これも大好きな曲!!
有名な楽曲で歌詞無しの美しい旋律

そうそう この曲 コーラスで歌ってみたいと思った曲だった
すかさずゲネプロにも参加していたコーラス仲間のボーカルリーダーさんにリクエストしておいた(笑)

温かで優しい気持ちになれたコンサート



何だか今日は最高のコンサートになりそう
その予感は 

~ゲネプロ見学付き!!~

既にここから始まっていたのかもしれない

ゲネプロ見学に申し込み参加者は定員30名(実際はもう少し居たかな?)
コーラスの仲間だけでも5人(笑)
第九のお仲間さんも!!

ゲネプロ見学の案内は厳かだ
本番前の最終練習を見学させていただくのだからお邪魔はしてはいけないのだから
あくまで静かに静かに
(そういえは 第2回城陽定演→サキソフォン須川展也さんがゲストの時もゲネプロ見学し大感動だった
記事は書きかけのままだ 苦笑)

この会場入りを待つ間に なんと岡本さんの歌声が漏れ聞こえて
それが実は「カッチーニのアヴェマリアだったのだ
プログラムにはない曲だったしこれはアンコール曲なのだなと
そしてその漏れ聞こえてくる歌声に既に琴線は震え 涙がポロポロと…

会場入りして聴くラフマニノフ
もうそれだけで胸がいっぱいだった

ゲネプロの後には一旦ホワイエに出てマエストロからのご挨拶があった
本日の演奏会のゲストについて 演奏曲目について
そして関西フィルについて
これからの演奏会の宣伝も!
12月の城陽第九 来援1月のニューイヤーコンサートについて
~年末年始は城陽で~なんて素晴らしいコピーを残された
演奏前のお忙しい時間なのにこの情熱

クラシック音楽の伝道師とも言えるだろう 藤岡幸夫氏
フットワーク軽く多くの演奏会をこなす
その魅力をわかりやすく情熱的に語る
その情熱に胸を打たれる

本日はその情熱的な指揮の後姿を拝見していた

12月 城陽第九では その姿を正面から拝見するのだ
マエストロ藤岡の指揮で第九を歌うのだ

頑張ろう!
またまた感動と元気と優しさをいただいたコンサート

ありがとう~