9月30日放送の第38回~平家にあらずんば人にあらず~


大河ドラマ「平清盛」も3クール終盤
次の起用はドラマも終盤頃かと想像していた『カッチーニ アヴェマリア』
3クール最後の最後になっての起用

清盛にとって大切な人の今際の際や究極の選択というか大きな決意の際に起用される事の多かったこの楽曲
今回の起用シーンは


後白河法皇の皇子・第3子でありながら冷遇されている以仁(この人 元・劇団四季の柿澤勇人さんだったんだ!!)の扱いに不満の養母・八条院暲子が
後白河法皇に高倉天皇・第7皇子の元に入内する清盛の娘について武士の血が…と嫌みを残し去る

後白河法皇の不敵な笑み
そしてつぶやく
清盛に流れる血こそ もとはといえば現を生ける物の怪の白河院の血であると

清盛が石遊びに興ずる
それは大輪田の泊の改修工事での堤防作りを模したもの
その表情はまさに興じているといったもの

清盛の野望を邪魔しようと策を練る八条院暲子の先に姿を現す禿
禿を操る時忠に対し いき過ぎではないかと指摘する莵丸
その莵丸に対し時忠が悟り切ったように冷めきったように言い放つ

~平家にあらずんば人にあらず~

この時忠の言葉の直後 
再び清盛が石いじりに興ずる姿
その表情は揺るがない決意をしたためたものにも見える

読経の声
京・鞍馬寺の遮那王=源義経の姿

ここでカッチーニ アヴェマリアの旋律は終わる
この間 2分程度のアヴェ マリア

清盛の国づくりのための何があっても揺るがない決意
そしてそれを揺るがす義経の登場と
何とも面白い展開&演出


さて
この回 清盛の国づくりに異を唱えるものを断罪する手先として登場した「禿(かむろ)」

それは時忠が平安京に放った童
はっきりとそれとわかる様
お下げ髪に真っ赤な直垂
こんなのが京の街をウロウロしていたのかと思うとぞっとする

そして今回から起用されている(今迄にもあったのかもしれないけれど…)須川展也さんのアルトサキソフォンの音色と旋律~

第39回では 同じく須川さん演奏の『サイバーバード協奏曲』がはっきりと流れていて その また素敵なこと!!!



そうかぁ
こちらは私の若い頃の「好き」にヒットする部分かも!

10月に入り音楽的にも新たな展開で魅せてくれるだろう『平清盛』
私的にはそれを支えているのはというか主流で魅了されている音楽
吉松隆ワールド

ますます楽しみだ!