大河ドラマ『平清盛』

TVを殆ど観ない私でも大河ドラマは必ず観る

どの人物が取り上げられても誰が主役でも毎年大河ドラマは観つづけているのだけど

今回の大河ドラマ
オープニングの楽曲から 最後の紀行まで
そして劇中音楽もとても魅力的

音楽は吉松隆さん
吉松さんといえばマエストロ藤岡幸夫とは切ってもきれない方

確かにあの情熱的なマエストロ藤岡が
エンディングの紀行ではオープニングと同じ旋律をしっとりと指揮されている
それが本当にもう素敵すぎて

そして…

前回放送を録画していたものを先ほど観て
心が大きく震える…

シーンは
大河ドラマの中では異質な空気感が流れる二人の物語

鳥羽法皇と待賢門院璋子

お互いに強烈に惹かれあっているのに
その気持ちがお互いに求められて共に混ざり合う時はなくすれ違う…

待賢門院璋子 今際の時
鳥羽法皇に扉越しに吐露する言葉

~やっと わかりましてございまする

人を愛しく思う気持ちのこんなにも優しく清きなる事を

嗚呼 わが君

璋子は今愛しさに包まれておりまする~



愛し方を知らなかった璋子
空を見ているような生のない瞳に生が宿る時
ようやく人を愛しいとわかった時
しかしそれは今際の時

愛し君から捧られし 水仙を抱き安らかに召されていく

その背景に静かに流れるピアノ曲…
それは
なんと私が愛してやまない カッチーニのAVE MARIA


吉松隆/編曲   舘野泉/演奏

舘野泉 3つの聖歌~アヴェマリア/カッチーニ~




番組最後の「清盛紀行」
そこに流れるは東京フィルハーモニー交響楽団の演奏であり
そのピアノ演奏も館野泉さん
そしてマエストロは藤岡幸夫さん

この夏 関西フィルハーモニー管弦楽団の第2回城陽定期演奏会に行く
チケット発売日に勇んで購入した
何故それほど楽しみにしているか

カッチーニのAVE MARIAが演奏されるから
それが最大の目的

昨年12月の城陽第九の打ち上げで
練習の時ピアノ伴奏をしてくださった先生が指導する城陽市少年少女合唱団がカッチーニのアヴェマリアを披露してくださった

ソロで歌ったボーイソプラノの歌声の澄んで美しい事
マエストロ藤岡も「そのあまりの美しさに思わず涙が出てきた」と仰っていたほど

あの時も本当に感動したもの
大好きなこの楽曲が私が人生初 第九を歌ったその日にご褒美のように演奏のプレゼントとして降ってきた事にも!

今日もやはりこの楽曲が流れてきた時
それも大河ドラマという似つかわしくないシチュエーションで
しかもこれまた 大河らしからぬ男女の究極の愛について触れられているようなシーンで
この楽曲が流れてきたのだ

先日 天平さんが琴線に触れる音楽というような話をされた

まさに私の琴線に触れる楽曲…