急に、秋めいて参りました。
気温の変化にからだがついていけない感じですが、風邪などひいてはいらっしゃいませんか?
体調管理に、気をつけたいですね。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
さて、今日は、算数のお話を少し。
「文章題が苦手で・・・。」という声を時々耳にします。
先日、初歩から難度の高いものまで順に登場する、3年生レベルの文章題の問題集を見ていたら、次のような問題が出ていました。
「250円のびんには、飲み物が280ml入っています。
5本買うといくらですか。」
この問題文の中には、3つの数字が出ています。
250、280、5。
この中の280は、まるでダミーのようなもの。
答えを出すためには全く関係がないのですが、数字を見ただけで「うろたえて」しまう子もいます。
「いくらですか。」と聞かれている。→ 値段(金額)を、聞かれているんだな。
「お金に関係があるのは、『円』という単位がついている数字だ。」→ 250円という数字を使うんだ。ここでは。
「250×5 で、答えが出せるぞ!」
落ち着いて、文の中身を吟味していきます。
こんな問題もありました。
「宅急便で、9つの荷物を送ります。
A社は1個の送料が750円で、B社は720円でした。
安い方の会社から送ると、料金はいくらかかりますか。」
思考は、二段階。
まず、「安い方」は、どちらか、ということを考え、
次に、その金額の9個分である。つまり、かけ算を使う。と、考える。
安い方は、720円。
だから、720×9 で、答えが出る。
短い文の中のポイントとなる「言葉」に着目し、必要な数字を判断する。
ここまでは「読解力」が必要。
そして、こんな問題。
「3年1組の34人が、4人がけのいすに座ります。
全員が座るには、いすはいくついるでしょう。」
34÷4=8 あまり2 答え 8つ (あまり 2人)
なーんて、やってはいけません。
「全員が座らねば」ならないわけですから、立っている人がいてはいけないんですね。
ですから、もう一ついすが必要になって、「8+1=9」。
答えは、「9こ」。
文章上は見えていない「1」という数字を、文章を読み込んで、追加して考えなければなりません。
というように、国語の力は、各教科の学習の基本になってきます。
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