バイクでもなく電動自転車でもない? BMWの「新世代モビリティ」日本上陸! 最高速95km/hの「CE 02」は日々のアシに重宝しそう

 

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「モーターサイクルショー2024」で実車が展示され、多くの人々を惹きつけていたのがBMWの「CE 02」。今春、日本上陸を果たした電動バイクです。バイク好きの編集者/モータージャーナリストである河西啓介さんは、この電動モビリティをどのように評価するのでしょうか?

街を遊ぶようにスポーティに移動する新発想の乗りもの

 大阪、東京、名古屋で開催された「モーターサイクルショー2024」。なかでも、今回で51回目を迎えた「東京モーターサイクルショー」のBMWブースで、一風変わったモデルが展示されているのに気づきました。

 それが、BMWモトラッドが「モーターサイクルショー2024」で日本初公開した電動バイク「CE 02」です。

 

BMWモトラッドが日本に正式導入した“eパルクーラー” 「CE 02」
BMWモトラッドが日本に正式導入した“eパルクーラー” 「CE 02」

 

BMWブースを歩いていると、「CE 02」は見上げるような高い場所に展示されていました。その見た目は、バイクのような、電動自転車のような、ちょっと不思議な感覚です。

 BMWはこの「CE 02」のことを“eパルクーラー”と呼んでいます。

 パルクールとは、フランスで生まれたスケートボードなどに通じるストリート系Xスポーツのひとつ。街中を走ったり跳んだり登ったりして移動します。

 つまりBMWは「CE 02」を、街を遊ぶようにスポーティに移動するための乗りもの、と位置づけているのです。

 確かに、低くて長い車体、小さなホイール、ベンチのようなシートは、スケボーっぽい雰囲気があります。

 そのコンセプトや見た目から、ちょい乗り専用のシティコミューターかと思ったところ、スペックを調べてみると意外にもしっかり“バイク”なのです。

 日本仕様の最高出力は15ps、最高速は95km/hで、125〜250ccの軽二輪クラスに分類されるため高速道路も走れます。

 走行可能距離はフル充電からの通常モード走行で96kmとアナウンスされています。ツーリングはちょっと厳しいかもしれませんが、日々のアシとしては十分使えそうです。

 ちなみに充電は家庭用の100Vコンセントでおこないことができ、クイックチャージャーを使えば180分で80%分の充電が可能とのことです。

 小型EVバイクとはいえ、倒立タイプのフロントフォーク、フロント120/80、リア150/70のワイドタイヤ、フルLEDのライト類など、各部の仕上げや装備は、さすがはBMWクオリティです。

 ただしその分、価格はお高め。125万円(消費税込)と国産大型バイクに匹敵しますが、このクールなスタイルと“あたらしさ”を手に入れるには仕方ない……のかもしれません。とはいえ、もう少し買いやすい価格だったらなぁ、というのが本音。今後の展開に期待したいところです。